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リハラボニュース

高齢者が歩きづらくなったときに考えたい原因と支援方法|転倒予防と在宅リハビリの考え方

2026年06月15日


「最近、歩くのが遅くなった気がする」「少しの段差でもつまずきやすい」「外出がおっくうになってきた」。
こうした変化は、年齢のせいだけで片づけられないことがあります。
歩きにくさの背景には、筋力の低下だけでなく、関節や骨の問題、神経の病気、服薬の影響、家の中の環境など、いくつもの要因が重なっていることがあります。
早めに原因を整理し、生活に合った支援を考えることが、転倒予防や自分らしい暮らしの継続につながります。


加齢により筋力やバランス能力が落ちやすくなりますが、それだけで歩きにくくなるとは限りません。
加齢により心身機能が低下した状態と言われているフレイルは、健康な状態と要介護状態の間にある段階で、歩行速度の低下や疲れやすさ、活動量の減少などがみられます。
また、高齢者の転倒には「加齢による身体機能の低下」「病気や薬の影響」「運動不足や生活環境」が関係しています。

外出が減る、座っている時間が長くなる、食事量が落ちる。こうした変化が続くと、脚力や体幹の力が落ち、立ち上がりや歩行が不安定になりやすくなります。
フレイル予防では、栄養・運動・社会参加の3つが大切とされており、歩く力を守るには日々の生活全体を見直すことが重要です。

変形性膝関節症、腰痛、脊椎の圧迫骨折、骨粗しょう症などがあると、痛みや不安から歩幅が小さくなったり、外出を控えるようになったりします。
その結果、さらに筋力が落ち、歩きにくさが進むこともあります。

足が出にくい、すくみ足がある、ふらつく、体の片側に力が入りにくいといった症状は、神経系の病気が影響していることがあります。
リハラボの訪問看護・訪問リハビリでは、脳梗塞後、パーキンソン病、ALS、骨折後など、歩行や移動に課題を抱えやすい方への支援を案内しています。

めまい、ふらつき、眠気、血圧の変動、糖尿病によるしびれなどが歩きにくさにつながることもあります。
歩きにくさが急に出てきた場合や、以前より明らかに悪化している場合は、自己判断せず主治医や専門職に相談することが大切です。

床に物が多い、コードが出ている、滑りやすいマットがある、わずかな段差が多い、夜間の照明が暗い。
こうした住環境の問題は、歩行を不安定にし、転倒リスクを高めます。
家の中を安全に整えることは、歩行支援の基本の一つです。

歩きにくさは、ある日急に始まるというより、少しずつ表れることが多いものです。
たとえば、「以前より歩く速度が遅くなった」「つまずく回数が増えた」「手すりにつかまる場面が増えた」「外に出るのが不安になった」といった変化は見逃したくないサインです。
本人は“まだ大丈夫”と思っていても、家族が気づくことも少なくありません。
早い段階で原因を整理できると、できることの幅も広がります。


支援を考えるときに大切なのは、「歩けない」ではなく、どこで・何が・どのように困るのかを具体的にすることです。
たとえば、
家の廊下では歩けるが外では不安
お風呂またぎが怖い
トイレまで急ぐとふらつく
買い物の途中で疲れてしまう

といったように、生活場面ごとに見ていくと、必要な支援が見えやすくなります。

リハラボの訪問リハビリでは自宅の浴室・トイレ・階段など、実際の生活環境に合わせて練習でき、施設の中だけでは分かりにくい「家ならではの困りごと」に対応しやすいのが特長です。

歩行が不安定なときは、身体機能の支援と同時に、家の安全性を高めることも欠かせません。
具体的には、床の整理整頓、コードの固定、滑りやすい敷物の見直し、段差対策、手すりの活用、明るさの確保などが挙げられます。
身体に合わせた環境づくりは、転倒予防に直結します。

歩く力を保つには、リハビリだけでなく、日々の暮らしそのものが大切です。
フレイル予防として、身体活動、たんぱく質を含む食事、地域とのつながりを持つことが挙げられます。
無理のない範囲で外出や交流を続けることも、歩行機能の維持につながります。


訪問リハビリは、自宅での歩行や立ち上がり、トイレ動作、入浴、玄関の出入りなど、生活の現場で困っていることに合わせて支援しやすいサービスです。
「家の中だとふらつく」「外出時の歩行が不安」「転ばない動き方を練習したい」といった方に向いています。

デイサービスは、定期的に通いながら運動習慣をつくりたい方、活動量を落としたくない方、生活リズムを整えたい方に向いています。
リハラボのデイサービスでは、理学療法士による個別の運動プログラムやサポート、定期的な機能評価などが案内されており、「旅行に行きたい」「外出を続けたい」といった利用者様それぞれの目標に向けた支援を大切にしています。

歩きにくさの背景に、病気の管理や服薬、むくみ、褥瘡、体調変化への対応が関わっている場合は、訪問看護の役割も大きくなります。
訪問看護では、健康状態の観察、医療的ケア、家族支援、在宅リハビリなど幅広い支援が行われます。
リハラボでも、看護師、PT、OT、STが連携する体制を強化しており、医療面と生活面の両方から支えられるのが強みです。


「訪問リハビリか、デイサービスか」の二択ではなく、両方を組み合わせることでうまくいくケースもあります。

例えば、デイサービスで運動を継続しながら、訪問リハビリで自宅内の実践練習を行うことで、施設でできたことを家での生活につなげやすくなるという利点も考えられます。歩く力は“訓練だけ”でなく、“暮らしの中でどう使えるか”が大切です。


高齢者が歩きにくくなる背景には、フレイルや筋力低下、関節や骨の病気、神経疾患、体調変化、住環境など、さまざまな要因があります。
だからこそ、「歩きにくくなった」という結果だけを見るのではなく、何が原因で、どの場面で困っているのかを整理することが大切です。
そのうえで、自宅での実践練習が必要なら訪問リハビリ、定期的な運動や活動量の維持ならデイサービス、医療的な管理も含めて支えたいなら訪問看護と、目的に応じてサービスを選ぶことが、安心した在宅生活につながります。

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