夜になっても気温が高く、寝苦しい夜が続いていますね。夜中に目が覚めた私は夏目漱石の「草枕」の冒頭の一節を思い出しました。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」
これは、ルールを守り、論理的に物事を進めようとすると他人と衝突することがあるし、みんなに気を遣いすぎると自分が損をすることもあります。また、自分の意見を主張しすぎると、周囲に敬遠されてしまうこともある。要するに、何事もバランスが大切で、この世の中は複雑で大変だという意味だと思います。
夏目漱石が100年以上前に書いたことですが、現代でも全く通じる内容です。
私が今日伝えたいのは、何事もバランスが大事だということです。世の中は単純に白黒や善悪で分けられるものではありません。仕事も同様です。その時々の状況や立場、目的に応じて柔軟に対応することができるのがプロフェッショナルです。
とはいえ、そこにはルールや規範が存在することが前提です。現在、各部署で作成を進めている「マニュアル」が完成すれば、仕事がさらにスムーズになり、スタッフの育成もスピーディになり、組織運営が円滑になることでしょう。
経営理念のもと、心得を胸に刻み、マニュアルを生かしつつ、絶妙なバランス力と柔軟な対応力で、私たちはプロフェッショナルとしてさらに活躍の場を広げていきましょう。
株式会社 RehaLaboJapan
専務取締役副社長 儘田佳之