「リハラボ デイサービス部門 リハビリ主任・瀬戸章寛」
「リハビリ専門(特化型)デイサービス」とは
主に介護予防を目的とした運動や体操など、身体機能訓練や利用者さん自身が満足する生活ができるように日常生活での動作訓練などを提供します。
通常のデイサービスとの大きな特徴の違いは、理学療法士や作業療法士、柔道整復師、看護師、あんまマッサージ師などの機能訓練指導員が在籍しており、ひとりひとりの身体機能レベルに合わせてリハビリを提供している点です。また、リハビリ特化型デイサービスの多くが3〜5時間といった短時間(半日型)で運営している事業所が多いのもその特徴のひとつです。

「リハビリ専門デイサービスの体力測定」とは
リハビリ専門デイサービスの利用者に対して行う体力測定は、身体の状態や体力を把握し、その方により適したリハビリ内容を選択し行うことで、体力の維持・向上を図り、健康増進や介護予防に繋がる活動に活かすことができるものです。機能訓練指導員が定期的に体力測定を行い、その結果をご利用者様にフィードバックすると同時に、ご家族様やケアマネジャー様とその情報を共有していくことがとても大切なことだと考えています。

●リハラボで活用している「リハラボカルテ」の紹介
リハラボで3ヵ月に一度、利用者様全員に対して実施している体力測定と昨年末から新たに運用を始めたリハラボカルテについて紹介します。
●「リハビリのその先へ…」
リハビリ専門デイサービス「リハラボ」はリハビリ専門職チームを中心に「リハビリのその先へ…」をコンセプトに、ご利用者様に日々きめの細かいサービスを提供しています。
私たちの考える「リハビリのその先へ」とは何でしょうか。
それは、例えるなら「思い出の場所にもう一度旅行に行きたい」、「また電車に乗って買い物に行きたい」、「旧知の友人と食事がしたい」など、10人いれば10通りの諦めかけてた秘かな想い(夢)が必ずあるはずだと私たちは考えています。
リハビリをやるためにリハビリ専門デイサービスに通うのではなく、リハビリをやった結果として、諦めていたことが少しづつ出来るようになり、自分の想いを叶えること、それこそが最も大切なことのはずです。
それが「リハビリのその先へ」を目指すということだと私たちは常に考えています。

この「リハビリのその先へ」を実現させるために、最も重要なこと、それは目標設定です。ご利用者様の目標はずっと同じものではなく、日々絶え間なく更新されているはずです。その常に移ろいゆく目標をより正確に把握するためには、身体状況を正しく評価測定することがとても大切です。
その目標を設定したあとには、リハラボのセラピスト(理学療法士等)が、ご利用者様と一緒に課題(問題点)の抽出を行います。さらには設定した目標の達成に向けて私たちは「今、何をすべきか」をご利用者様と共に考え、明らかにし、日々のリハビリプログラムに反映してその質をどんどん上げていきます。

●「リハラボカルテ」とは
「リハラボカルテ」とは、定期的な体力測定の結果の推移をご利用者様に分かりやすくお伝えするための評価結果シートのことです。
この「リハラボカルテ」は、なにより「見やすさ・分かりやすさ」を重要視し、日々のリハビリの成果を、パッと見てわかるようなカタチでビジュアル化(可視化)することを心がけました。
各測定項目の結果の推移をグラフにすることにより、ご自身の身体の状態がひと目でわかります。さらにおひとりおひとりの結果について説明させていただくことにより、目標を再確認することができ、結果としてリハビリの質も上がっていくことになります。
また、ご利用者様のリハビリのご様子や自主トレーニングの方法などを動画撮影し、二次元バーコード化したものを「リハラボカルテ」に印字し、スマホでも見ることができるような工夫も施しています。
これからも、「リハラボカルテ」を有効活用していくとともに、さらにブラッシュアップして、「リハラボのその先へ…」を見据えた結果にこだわったリハビリを提供していきたいと、常にリハビリ専門職チーム全員で考えています。
